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カミナリグモ kaminarigumo

2022.08.02

渡會将士(FoZZtone/brainchild’s) カミナリグモ

#03 November Fools

啓示くんはいつも歌を褒めてくれるんだけど、いざ人の歌を歌うと、やっぱりそれぞれのボーカルが持っているオンリーワンな魅力に気付かされます。

カミナリグモの魅力がまた一つ皆さんに伝わる曲になったと思います!

November Fools feat.渡會将士(FoZZtone/brainchild's)

啓「渡會くんとはもちろんFoZZtoneで最初に出会っていて、、なんかこうFoZZtoneって最初ちょっとこわいイメージなかったですか(笑)?」

ゴ「そうだね、メンバー全員そういう感じがしたな(笑)」

啓「最初共演した時は音圧感とか、人の雰囲気とか、図太いロックな感じとかちょっとカミナリグモの感じとは違うじゃない?」

ゴ「なんか尖ってるイメージがあったね」

啓「それが今や菅野(信昭【FoZZtone】)くんにベース弾いてもらったり、渡會くんも今回参加してくれたりしてるのが、当時は想像できなかったというか、不思議だよね」

ゴ「菅野くんは実際めっちゃやわらかい良い人だしね」

啓「そうそう。渡會くんもソロになってからだいぶやわらかくなったよね(笑)」

ゴ「たしかに。フォズ(FoZZtone)の時は独特なちょっと孤高な雰囲気があったよね」

啓「最初は、カミナリグモのアルバム『SMASH THIS WORLD』が出た直後(2011年)に、フォズの大阪のイベントで、たまたまイベンターの担当の人が一緒だったんだよね」

ゴ「はいはい、そうだったね」

啓「それで誘ってもらってツーマンだったんだけど、まぁ渡會くんのカリスマ感というか持って生まれたフロントマンとしての素養みたいなのに圧倒されて」

ゴ「すごかったよね」

啓「こういう渡會くんすごい話は至るところでしてるんだけど(笑)、同い年っていうのもあって、自分のフロントマンとしての能力に見切りがついたというか。全然違う競技の人みたいな感じで嫉妬とかライバル心みたいなのも最初からなくて(笑)。ただただすげーなぁみたいな」

ゴ「よくそういう話してるよね」

啓「外タレのミュージシャンって同い年とか年下とかでも、別物ですごいみたいなのあるじゃないですか?もうそういう感じ(笑)。プロ野球の外国人選手とかも同じかな(笑)」

ゴ「(赤坂)BLITZの休止前のワンマンも渡會くんの存在感がすごかったなぁ。でもそれで菅野くんとも出会えてカミナリグモのベースも弾いてもらえてたりするから不思議だよね」

啓「まさかあんなこわそうな人たちと10年後こうやって仲良くしてもらえてるなんて(笑)」

ゴ「それでその後、だいちゃん(わたなべだいすけさん【D.W.ニコルズ】)と渡會くんとCLUB Queで共演して、その時、菅野くんも渡會くんと一緒に出てて、そこでまたちょっと仲良くなった気がするな」

啓「そうだね。あとつばきの一色(德保)さんの復活ライブでも一緒にやったよね?その時はでもまだちょっと近寄りがたい雰囲気があったんだよな」

ゴ「新代田FEVERでスリーマンだったんだよね」

啓「ライブも打ち上げもすごく記憶に残ってるな。やっぱり、、一色さんには歌ってもらいたかったですよね、今回の企画」

ゴ「そうだね、絶対喜んでくれると思うし」

啓「そう思うと、みんな繋がってますよね」

ゴ「ほんとに。それでカミナリグモの活動休止前最後のライブのベースは菅野くんに弾いてもらって」

啓「その流れもあってその後のソロのバンドの方も菅野くんに弾いてもらうことになって。それで(下北沢)440の自分のイベントに渡會くんに出てもらったんだよな。その時は結構今に近いというか、ちょっと明るい渡會くんだったかな。昔からメールの返信も早いし、やさしいんだけど、なんかお互い丸くなった気がしたな(笑)」

ゴ「そうだね、ソロの楽曲自体もフォズに比べると明るいよね」

啓「ほんとにそうで、ポップでキャッチーというか、そこだけは負けてないと思ってたのに、こっちの方に来ちゃって、ちょっと最近の楽曲には嫉妬しちゃうかも(笑)」

ゴ「分かる気がする。あたらしいアルバムすごく良いよね」

啓「今回、ゲストボーカル企画で、渡會くんには歌ってもらいたい!っていうのがあったんだけど、選曲には結構迷ったかな、成山(剛【sleepy.ab】)さんと同じくらい」

ゴ「たしかにカミナリグモのかわいげがある感じと渡會くんのソリッドな感じがまた違うからね」

啓「そう、外タレに歌ってもらう感じで(笑)。主要な曲じゃないけど『丘の上のスタンリー』とかは絶対合うじゃない?」

ゴ「スタンリーは合うねー」

啓「あと新曲だからできなかったけど、今回のアルバムに入ってる『FLAG MARCH』とか」

ゴ「『FLAG MARCH』も似合いそうだね」

啓「サビはフォズの『LOVE』をイメージしてた曲だったりしたので」

ゴ「そうだったね。ベースは菅野くんだから本物じゃんみたいな話してたね(笑)」

啓「それでどうしようかなというところでやっぱり全体的なバランスを見てもビート感のある曲を歌ってもらいたくて、『November Fools』どうかなって。シングル曲ではないんだけど、ライブでは定番曲で、渡會くんの声のイメージもすぐに湧いて」

ゴ「アレンジもしてもらえてありがたかったよね」

啓「この曲どうかなって送ったら『めっちゃ良い曲!アレンジも提案していい?』って言ってくれて、うれしかったなぁ。ちょうど真鍋(吉明【the pillows】)さんのギター参加が決まったくらいのタイミングで、こういう企画なので偶発的な要素はめちゃくちゃありがたいじゃない?自由に好きにやっちゃって!って言ったら、後日、完璧なデモが送られて来て焦ったよ(笑)」

ゴ「もっと雛形みたいなものかと思ってたら、リズムもフィルがしっかり入ってたり、音色も作り込んでたり、鍵盤も入れてくれてたしね」

啓「ほんと今回のアルバムに渡會くんが入ってくれたことでアルバム全体の作品性が上がったというか、めちゃくちゃありがたかったな。重い曲が多い中で、アッパーな曲を担当してくれたこともそうだし、とりわけ個性がすごいじゃない?」

ゴ「みんな個性的なんだけど、渡會くんのかっこいいソリッドな感じはまた別軸だよね」

啓「そうだね、ボーカルの唯一無二の渡會くん節と、ああいうキレのあるアレンジってカミナリグモではやらないから、他の曲とのバリエーションもついて、なんかこう、かっこいい要素を入れてくれたおかげでアルバムがブラッシュアップされたと思うな」

ゴ「ほんと自分たちにはできない感じというか、かっこいいトラックになったね」

啓「そうだね、まず名前がかっこいいよね、渡會将士って」

ゴ「漢字がかっこいいいよね(笑)」

啓「レコーディグはデモで仮歌も入れてくれてたから、めちゃくちゃスムーズで」

ゴ「そうだね、早かったね。でもサビの裏声を地声で一回やってみようみたいなテイクがあったよね?」

啓「そうそう、そんなにトップが高い訳でないから地声でいったらどうなるの?みたいな」

ゴ「そしたら『フォズみたいになっちゃうけどいい?』って(笑)」

啓「ほんとにフォズみたいなアグレッシブなテイクでかわいげがなくなっちゃって、最初の渡會くんの判断が正しかったね(笑)」

ゴ「ちゃんとカミナリグモの曲のかわいさみたいなところを分かってそうしてくれてたんだなぁって」

啓「そのくらいかな、あとは基本的にデモ通りで、僕がアコギとコーラスを足したのと、ゴマちゃんが鍵盤をちょっと足して音色を差し替えたくらいだよね?」

ゴ「リズムの音色も色々試したけど、結局デモの音色が一番良いねってことになって」

啓「なので正確には渡會くんだけフィーチャリングではなくてトリビュートなんだよね(笑)」

ゴ「いやぁ、ほんとありがたいよね」

啓「ライブは今回タイミングが合わなかったんだけど、またいつか叶うといいね」

ゴ「『November Fools』も歌ってもらいたいし」

啓「ねー。こないだのナタリーの座談会の後も飲んだけど、また菅野くんも呼んで飲みたいね」

ゴ「うん、是非行こう」

- TOUR -

- RELEASE -

- 15th Anniversary Special Album-
「Another Treasure」

- 6th Album-
「Another Trip」