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『アニーバーサリーという曲のこと』

2019.03.19

もうまもなく配信シングル『アニバーサリー』がリリースになります。

去年末のデビュー10周年ライブで新曲をやりたい、ということになって、ストック曲という選択肢もあったのだけど、このタイミングで新たに曲を作りたいという想いがあり、書き下ろした曲です。

カミナリグモで新曲を作りたい、とゴマちゃんが言ってくれたのは、自分の中では想定外のうれしい出来事でした。

これまでの曲をライブでやるという意味での再開はいつか叶うだろうという目論見はあったものの、このタイミングで新しいものをまた作っていこう、ということになるとは正直、頭になかったので。

そうなったからにはと早速いくつか曲を書いた一つが「アニバーサリー」という曲で。

その上で配信シングルはどの曲にしようという議論があり、再開後最初の曲にしてはちょっと暗いし、地味かなぁとも思ったのだけど、デビュー10周年のライブからの流れもあり、この曲でいきたい、とこれもゴマちゃんの強い希望があって年明けすぐに決定しました。

同世代の人には分かるかもしれないですが、ネガティブな意味ではなくて、終わりに向かっていく感覚をここ数年、確実に感じるようになりました。

その終わりは病気や事故で突然訪れるかもしれないし、どう足掻いても誰にでも等しく時間の流れと共にやってくる。

人生の折り返しに自分が来たという感覚が確かにあって、そこに来る前の戸惑いや怖さというものが、そこに来たんだという感覚と共に終わりに向かっていく時間が逆に愛しく思えてくるようなそんな変化が自分の中にありました。

だからまたカミナリグモを始められたというのはあると思います。

残りの時間を大切にしたい、有意義にしたいと考えた時、楽曲を作って残していきたい、という気持ちがとても大きくなりました。

活動再開の話は一昨年くらいからちらほらあって、本格的に話が固まったのが去年の夏。

何かきっかけを探していたらデビュー10周年ということに気がついて、こじつけたアニバーサリーライブ。

そんなこじつけた記念日が目印になって、記憶の中でまた待ち合わせられるような、そんな日々を過ごしていきたい、という想いを込めた曲になっています。

カップリングの「Half Asleep」はかけらフィルムのライブでもやっていましたが、実は結構前からある曲でプリプロもしっかりしてあったので、ようやく日の目を見ることになってうれしい。

まあ良くも悪くも、どちらもカミナリグモっぽい曲です。笑

2曲とも制作作業がやはりとても楽しくて充実していたので、作って発表してということを続けていきたい、と改めて強く思いました。

今回のリリースはまず形にする、待ってくれている人の耳に届くことが目標で決まっていたライブ日程との兼ね合いや制作スケジュールを優先しました。

1〜2ヶ月前には音源が完成していないとできないプロモーション的な動きはほとんど考えていなかったので、拡げていくことは次からまたチームで動いていきます。

作品を通して同じようにワクワクしたり、世界に浸ったりするような感覚を共有できたなら、それだけでまずは幸せなこと。作ったかいがあったと思います。

それが活動することの原点で、全てが報われる瞬間なのです。