浅：「今回のアルバムに話を入っていきたいんですが、楽曲によって色んな個性を持ったミュージシャンにレコーディングをお願いする構図が垣間見れたんですけど、今回、『あいにいくよ』という５曲目と１０曲目のアルバムタイトル曲、『メロディタウン』という二曲をお二人のリズム隊で参加されているのが、このアルバムの中において結構重要な太い幹の二曲だと思ってるんですよ」
源：「そうなんですよー（笑）」
– 一同笑い –
ゴ：「まあそうだよね、太い曲だよね（笑）」
浅：「キャノンさんがアップライトベースで参加されて、源さんがシンプルだけど曲とかメロディをすごく上手く味付けするというような形でいうと、結構一貫してるなというのをこの二曲に関しては感じたんですが、実際このアルバムでまたオファーがあって、曲が出てきた時にそれぞれお二人の印象はどうでしたか？」
菅：「アップライトベースのレコーディング、あんまりしてないんで、すごい緊張して（笑）」
源：「緊張してた？（笑）」
ゴ：「全然そんな感じしなかったよ」
啓：「そうか、レコーディングはしてないのか。ライブで弾くだけ？」
菅：「いや、たまーにするけど、ライブの方が多いから、レコーディング超シビアだなと思って、、」
啓：「普通に上手かったよ。全然間違わないんだよ、菅野くん（笑）」
菅：「まあ準備は正月に（笑）」
ゴ：「正月返上して（笑）」
– 一同笑い –
菅：「ゴマちゃんのデモの仕上がり具合が毎回すごすぎて、それを一通りなぞっていって、それをひとまず弾けるようにしようと毎回準備してるんですけど」
ゴ：「まあでも現場で、細かいところはこういう風にああしてほしい、みたいなのはリクエストしながらね」
菅：「ゴマちゃんには、カミナリグモ以外でも結構レコーディングに呼んでもらったりとかもするので、ゴマちゃんのディレクションの感じは結構もう分かってるので（笑）」
ゴ：「そうなんだ（笑）」
菅：「ここのこういうスライドとか重要そうだなとか（笑）」
ゴ：「スライド大好きなんだよね（笑）」
菅：「ここでもうちょっと変えたいなとか言いそうだなとか（笑）、ちょっと予想はして行くんですけど」
ゴ：「そういうのはありがたいね」
浅：「源さんはどうでしたか？」
源：「ディレクターがいるんで、まずはそのままやって、『やっぱこうやってもらえる？』みたいなディレクションが来て、みたいな感じだったかなぁ」
菅：「あとは音作りとか」
源：「そうそう音の方が重要というか」
啓：「ベースはアップライトベースって決まってるけど、ドラムの方が色々幅があるので、特にアコースティックに関しては」
源：「ものにもよるじゃん、マイク、環境とか」
啓：「結局、どっちもブラシになったんだっけ？」
ゴ：「いや『メロディタウン』はスティック、『あいにいくよ』はブラシかな」
啓：「あとキックをいわゆるバンドサウンドみたいにがっつり踏まないから、すごい気を使ってもらったような」
源：「まじでほんとにこんな感じで叩いてました」（繊細にプレイする動き）
菅：「こんな感じ（笑）」
源：「チッチッチッって」
ゴ：「源さん、ロストの時からロックの強いやつとアコースティックのやさしいやつをライブで見てたから、そういうのでこうどっちも上手く対応してくれるなっていう人がなかなかいなくて、それがすごいありがたかったな」
源：「めっちゃ繊細でした。繊細なタッチ（笑）」
菅：「源さんがドラム譜をおこしてきてて、ちゃんと。あれすごかったよね」
源：「一応ね。いや、なんか楽なんだよ、今なんかさ、発達してるじゃん。自分で書くより楽で。一回ロジックで打ち込んで」
啓：「ああそういうことか、DTMで打ち込んだやつを印刷するみたいなことね」
菅：「めちゃくちゃ丁寧」
源：「丁寧じゃない、丁寧じゃない、書いてる人の方が丁寧（笑）、絶対」
啓：「まあこの界隈で、ボーカルが弾き語りでアコースティックやってます、みたいなのはよくあるけど、バンドでちゃんとレギュラーでアコースティックやってるのってなかなかないじゃない」
源：「アコースティック編成ちゃんとやり出してから、まあそうですね」
啓：「そういう意味ではLOST IN TIMEはすごく貴重というか」
ゴ：「なかなかアコースティックでうたごころをわかってくれる源さんみたいなドラマーも多くなくて」
浅：「僕も雑誌のライブハウス担当だった時に結構見たんですけど、やっぱり下北界隈で、すごく海北さんのうたごころを良いメンバー引き連れてやってるなっていう印象が初期からありましたもんね」
源：「ちょっと待ってくださいよー（照）。いただきまーす（ビールを飲む）」
浅：「僕もLOST IN TIMEのCDいっぱい持ってたりもするので、カミナリグモと出会ったところがすごい素敵だなぁって思って、その辺の経緯も聞きたかったんです」
源：「それは自分からね、、（笑）」
啓：「その前に僕が好きで見に行ったりしてるっていうのがあるので。うたもののロックバンドでみんなそれぞれ個性はあるけども、なんかこう聴いてくれる人の琴線に触れる感じというか、ただエンターテインメントで楽しく騒ぐバンドじゃなく。そこの共通点で繋がれたのかなとは思ってますけど」
浅：「この4人でアンプラグドと銘打ったライブが決まってますけど、これはどんな3本にしたいですか？まずキャノンさんからどうですか？」
菅：「これもう、全曲アップライトですよね？」
源：「シビアなやつ（笑）」
菅：「弓も使ってみたいな」
啓：「あれ、フォズでもやってるよね？全曲？」
菅：「全然やってる。アコースティックライブもやってるから」
啓：「じゃあ安心だね。完璧じゃん」
菅：「不安な部分はあるけど（笑）。結構ランニングベースというか結構動き回る曲もあるじゃない？」
ゴ：「あるね、アップテンポな曲も」
菅：「そこは今必死に練習中なので（笑）。でもすごい雰囲気が絶対良いんだろうなっていう予感はもうあるので、そこはもう楽しみにしています。後は自分ががんばるだけって感じです（笑）」
浅：「もうセットリストは決まってるんですか？」
菅：「もうもらってます」
浅：「お二人ともある程度ツアーに向けどうプレイしていくかイメージできてるタイミングなんですね」
源：「日曜日に初練習なので」
菅：「まだリハはやってないので、今まだ予想の段階なんですけど」
源：「自分に仕込んでる感じで（笑）。出たとこ勝負ですね、後は」
啓：「一回スタジオ入ってみてね、また次もあるから」
菅：「今はもうほんとにこわくてしょうがないって感じです、リハが（笑）」
源：「こわくない、こわくない（笑）」
ゴ：「こわくないから（笑）」
– 一同笑い –
浅：「さすがです（笑）」
啓：「まあこの編成で言うと、菅野くん結構大事な位置というか」
菅：「そうなんだよ」
源：「プレスが（笑）」
ゴ：「プレッシャー与えるね（笑）」
啓：「これ（アップライトの弾き真似して）がないとアンプラグドと言えないというか」
菅：「ちなみにアコベも持ってるけど、どうする？」
ゴ：「でもやっぱりこれ（アップライトの弾き真似して）かな。縦がいいかな（笑）」
菅：「じゃあそれで（笑）」
浅：「今回アンプラグドと銘打っていて、源さんもそれで何か影響あるんですか？」
源：「みなさんの音量の感じもあるし、分かんないんですけど、何で叩くかみたいな。木魚説もあるんすけど（笑）」
– 一同笑い –
源：「さっきなんか俺がスキンヘッド見せたら『お坊さんみたいだね』みたいになって、じゃあもう今回、全曲木魚でいくわってなって」
ゴ：「いやぁアレンジから練り直さないといけなくなるよね（笑）」
源：「まあ、ドラムセットでやろうと思ってて、まああとはそのスティックでやると音量出ちゃうし、どうしようかなと。リハでやってみてって感じで」
ゴ：「あとは竹かな？」
源：「ホットロッドみたいなやつがあって、竹籤みたいなやつと、竹籤がちょっとプラスチックなのがあって、それとブラシと」
啓：「ロストの時ってカホンとかミニシンバルみたいなセットはよく見てたんですけど、ドラムセットのアコースティックはやってましたっけ？」
源：「ドラムセットでアコースティックワンマンもやってて、実は。どこでやったっけ、、北沢、、」
啓：「あ、見に行った！タウンホール、見に行ったわ。海北さんもウッドベースでしたよね？」
源：「あの時はほんとに繊細に叩くドラムだった、ブラシとか使って」
啓：「やっぱり結構見に行ってるなぁ、ロスト（笑）」
源：「そういうの経験があるので、みんなの音量次第かなっていうところと、あと電子ドラムだったりするんじゃないですが、途中の曲とか何曲か。そこら辺が合うかどうか、どうなんだろうなぁって、生ドラムで」
ゴ：「それがねー、楽しみなんだよね」
啓：「そこは別アレンジとしてね」
ゴ：「今回のコンセプトとして、シリーズごとに別アレンジで音源が正解ではないから、アコースティックバンドの良さみたいなのを突き詰めていけば良いかなぁと」
菅：「まあね、そんなになぞんなくてもいいって言ってたもんね、ゴマちゃん」
ゴ：「曲の色んな表情みたいなのが見えたらおもしろいかなと思って」
源：「まあじゃあ別アレンジみたいになるかもしれないし、どういうアレンジになるか分からないって感じですかね」
ゴ：「このメンバーのツアーだったら、きっとまたこのツアーだけのおもしろい音が生まれるんじゃないかなと」
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カミナリグモ 7th Album
「MELODY TOWN」
