サワー feat.カナタタケヒロ(LEGO BIG MORL)
啓「コメント長ない(笑)?」
ゴ「長いよ、まあそれだけ気持ちが溢れてたってことかもしれないけど(笑)」
啓「これ一応みなさん、負担になってもいけないので、『100文字程度で、それより短くても長くても構いません』みたいにお願いしてたんですけど、まあ結構性格が出るよね。ほんとに100文字きっかりでまとめてくれた人と、ちょっとオーバーする人はたくさんいたんだけど、度を超えてるっていうか(笑)」
ゴ「今数えたら430文字だね(笑)」
啓「100文字っていうのが伝わってなかったのかなって思ったけど、長い分にはそれだけ想いがあるっていうことだからうれしかったね」
ゴ「まとめきれなくて想いを全部書いてくれたって感じがするけどね」
啓「コメントというよりは、インタビューみたいな」
ゴ「喋ってるみたい」
啓「誰よりも長いコメント、ありがとう、キンタ(カナタタケヒロ:愛称)君(笑)」
ゴ「うれしいね」
啓「最初は2012年かな、『SMASH THIS WORLD』のアルバムが出て、その時に仙台のMEGAROCKSっていうサーキットのイベントに出て、そこにLEGO(BIG MORL)も出てて、メンバーみんなカミナリグモのライブを見てくれてたのかな?」
ゴ「見てたみたいだね」
啓「当時、LEGO BIG MORLは鍵盤をたくさん入れたアルバムを作っていて」
ゴ「『Re:Union』だね。たしかアルバムの音源がだいたい組み上がっていて、ツアーを回ることは決まってるから、サポートメンバーをどうしようっていうタイミングだったのかな」
啓「それでカミナリグモのライブ見てくれて、その後普通にホームページの問い合わせで烏龍舎のLEGOのマネージャーから連絡があって。ゴマちゃんにサポートして欲しいっていう」
ゴ「そうなんだよね、その時はまだ面識がなかったからびっくりしたよね」
啓「それでまずは一緒にスタジオに入って、はじめましてみたいな感じだったんですか?」
ゴ「その前に下北の251かな、LEGOのライブを見に行ってそこで『よろしくお願いします』みたいなのがあってからスタジオに入ったかな」
啓「ああそうか、それが初対面なんですね」
ゴ「すごい覚えてるなぁ。面識がない中でオファーがあったから『ほんとに俺でいいのかなぁ』って(笑)」
啓「まあそうですよね」
ゴ「LEGOの音源も一通り聴いたけど、結構ギターだけで上物は成立してるからさ、どういう立ち位置でキーボードやろうかなって」
啓「ライブ中ゴマちゃんがずっといるから、昔の曲も改めてキーボードアレンジしてやってたんですよね?」
ゴ「やってみたらすごいおもしろかったんだよね。ライブアレンジだけど、レコーディングするぐらいの感覚で、新たにフレーズを入れていったりして」
啓「バンドっぽい感じですね」
ゴ「リハーサルが5、6回とかたくさんあったのもあるけど、ほんとに細かいところまで詰めていって、これ音源にしても良いんじゃないかなっていうくらい。覚えてるのが、急遽TOKYO FMの番組でスタジオライブするっていうのが決まって」
啓「ああ、あったねー。『SCHOOL OF LOCK』?」
ゴ「そうそう、だからちょっと早まってスタジオリハーサルが始まって」
啓「それでツアー回って、なんか印象に残った思い出とかありますか?」
ゴ「ああ、なんかね、今は多分違うと思うけど、みんな次郎が好きなんだよ、ラーメンの」
啓「ああなんか聞いたことある気がする」
ゴ「リハーサルの後にも一回みんなで行ったんだけど、それを地方でも各地の次郎に行くっていう」
啓「土地のものを食べるとかじゃないんですね」
ゴ「キンタくんもそうだけど、ヒロキ(LEGO BIG MORL Gt.)くんもシンタロウ(LEGO BIG MORL Bass)くんもすごい細いじゃん?細いけど、めっちゃ食べるんだよね」
啓「まあ身体はみんな大きいからね」
ゴ「そう、だから俺もがんばって一緒にたくさん食べてたな(笑)」
啓「当時、東京のライブはよく見に行ってたけど、みんな背が高くてシルエットがかっこよかったな」
ゴ「そうなんだよね、その後カミナリグモのツアーに出てもらったよね」
啓「東京、大阪だったかな。当時はキンタくんよりヒロキくんが気さくに話してくれてたようなイメージで。キンタ君はちょっとかっこ良すぎて、近寄りがたかったんだよなぁ(笑)。あんな高身長でイケメンで歌上手くて、こんな完璧な人間いる?って感じだった(笑)」
ゴ「ギターも上手いしね。でもすごい人間臭いところがあって」
啓「そう、今回のレコーディングとか最近のライブ見たらめちゃくちゃ気さくで印象が全然違ったんだけど、当時はLEGOのライブでもそうだったけど、もっとクールで、寡黙なイメージがあったんだよね」
ゴ「まあ当時からリハとかは和気藹々してたからそういうニュアンスは内々ではあったけど、ステージでは出てなかったかもね」
啓「そうそう、しゅっとした感じだったよね。スタイリッシュというか」
ゴ「そうだったかも」
啓「レコーディングの後、久々にLEGOのライブ見に行って、(恵比寿)リキッドルームだったかな。すごく音楽以上に人間味があるライブというか。良い意味で当時と印象が全然違って」
ゴ「そうなんだよね、昔からLEGO BIG MORL好きだったけど今の方がもっと好きかなって思ったな」
啓「おもしろい、っていうとあれだけど、自然なキンタ君の魅力が出てて、人を好きになっちゃうよね」
ゴ「いやぁ良いライブだったね」
啓「ゲストボーカルのレコーディングは、繋がりのある人に声をかけていったんだけど、キンタ君はゴマちゃんがサポートして対バンもあってというのと、また同世代のバンドのシーンとはちょっと違う軸で、幅が広がってありがったかったな」
ゴ「そうだね、歌もめちゃくちゃ良かったよね」
啓「いやぁ、改めて新鮮な発見というか、キンタ君の声って美声というか一聴するとさらっとして聴こえるんだけど、すごくエモーショナルなんだよね」
ゴ「すごく分かる」
啓「綺麗なんだけど、歪というか、あんまりないよね。歌い上げるエモーショナルさじゃなくて、淡々と、でもエモーショナルっていう聴けば聴くほど個性的な声なんだよね」
ゴ「ヒロキ君とかシンタロウ君のソリッドなかっこいいサウンドにキンタ君の声がのるっていうのがLEGO BIG MORLだと思うんだけど、カミナリグモの世界観の中でもキンタ君の声が絶妙にフィットしてくれていて」
啓「キンタ君は曲は自分で作って、ヒロキ君が書いた歌詞を歌うことが多いから、今回のゲストボーカル企画にはもってこいだったのかもね。上野優華(M-11 「美しい世界」参加)ちゃんとかもそうだったけど、人が書いた歌詞を歌うことに慣れてるというか、違和感なく入り込めてたよね」
ゴ「シンガーソングライターの人って、自分が書いた歌詞にメロディーをのせて歌うことに慣れてるから、符割だったり世界観の表現のところで苦戦したっていう声が多かったけど、キンタ君は最初からばっちし消化してくれてたよね」
啓「もちろん似合いそうな曲を選んだっていうのもあるんだけど、解釈して自分のものにするのに慣れてる、長けてるって感じはすごくしたかな」
ゴ「あとキンタ君のアイディアで三サビを転調しようというのがあったり」
啓「はまったよねー。あと『ああー』っていうフェイクとか」
ゴ「すごくキンタ君っぽいよね」
啓「『サワー』自体が淡々とエモーショナルな曲だからそもそも似合うイメージはあったけど想像以上にばっちしだったな」
ゴ「いやほんとにキンタ君が歌ってくれたおかげでアルバムの幅がすごく広がったと思う」
啓「そして、夏のツアーではタイミングが合わなかったんだけど、満を持して、共演ライブを開催できますね」
ゴ「そうそう、今回俺はキンタ君でもかなりがっつりサポートすることになって」
啓「当時一緒にやっていた曲もやるんだよね?」
ゴ「もちろんやるし、初めての曲もやる予定だよ」
啓「7th FLOORもちょっと久々でグランドピアノだし、カミナリグモもまた夏のツアーとは違ったならではなセットリストに出来たらと」
ゴ「楽しみだねー」
- TOUR -
- RELEASE -