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#09 隙間の星

2022.03.07

道連れにされたふりで
一緒に行きたかったの
地図でなぞった ジグザクの道
写真で見た花々や

空にかざした手と手で
何をつかもうとしたの?
いつか隠した ボロボロの夢
見えない真昼の星

ないものは煌めいて あるものはぼやけて見えるから
時々 眼を閉じて確かめるよ
片隅で見上げてた 遥か彼方が今ここになって
変わっても 失くしてはいないよ 僕ら何も

会場限定音源で売っていたので、デモというよりしっかり作り込んだ宅録音源。

以前に教えてもらって興味があったダドガドチューニングで、スピッツみたいな曲作りたいなぁと思って書き出したらこんな曲になった。

ミックスやアレンジはsleepy.abや成山さんのソロに憧れがあって、なかなかああはならなんいんだけど、、ソロの音源として一つの切り口になったような作品。

当初、活動休止を受けてソロ活動を始めた時は、再開の目処も全く立っていなかったので、カミナリグモの続きのような気持ちでやっていたら、どうしても上手くいかなくて。

それだけカミナリグモでやっていることは好きでやりたいことで、カミナリグモを想定して作った曲はそのイメージを超えられなくてすごく苦労したのを覚えている。

今はカミナリグモとは別物として、ギターアレンジが活きるような楽曲が出来たら、並行して発表していければという感覚で、お互いのソロ作品や活動をまたバンドに持ち帰って来られるようにしたいなと。

と言いつつ、休止でもなければソロの作品ってそんなに作るモチベーションもなかったのでマイペースに弾き語りが似合うような曲が出来たら録音してこうという感じでいます。

どうしても自分にないものがうらやましく見えて、がっかりしたりすることも今だによくあるのだけど、ささやかでも目の前の必要としてくれる人たちのことや、周りにいてくれる人たちのことを大切に思えるようになってこういう歌詞が出来たのかな。

3月は何かと忙しいけど、次回も何とか。

曲はどうしようか迷っている。

しばらくこんな感じが続きそう。

(Gt.Vo.上野啓示)